現在日本におけるコーポラティブ住宅の建設手法には大きく(1)民間型(2)住宅・都市整備公団のグループ分譲制度(三つの方式がある)(3)住宅供給公社方式があります。

多摩ニュータウンにおけるコーポラティブ住宅はこれまでにコープタウン松が谷(142戸)、ヴェルデ秋葉台(115戸)、当団地のノナ由木坂(252戸)など4団地(合計532戸)がいずれも八王子市域に東京都住宅供給公社により建設、分譲されています。

住宅供給公社方式での東京都住宅供給公社方式の特徴は、用地を事業者である東京都住宅供給公社が用意し、東京都住宅供給公社・コーディネーター・設計者が企画・計画・標準設計を行い一般公募でユーザーを募り、ユーザー参加の活動は東京都住宅供給公社・コーディネーター主導により進められます。ユーザーの各住宅内の設計はあらかじめ東京都住宅供給公社により決定された設計者が躯体・水廻りを固定した標準型から希望設計を進めるか、あらかじめ東京都住宅供給公社・コーディネーター・設計者により検討されたメニューを選択して設計されます。


共用部分、外構、造園植栽などは東京都住宅供給公社・コーディネーターからの提案をユーザーが検討し追加変更し、まとめていくなどの方法をおこなっています。


特に東京都住宅供給公社方式では、入居してからの住まい方に関する管理規約、管理の方法など住まい方に関するルールについて細かく入居前にユーザー間で議論していく方法をとるなどハード面のみならずソフト面の内容にも時間をかけて参加活動することからユーザー同士が知り、関わり、ふれあうことにより良好なコミュニティ形成を計っています。

(1994年7月15日発行 ノナ由木坂コミュニティ誕生記念誌から)

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